カテゴリ:映画・本・うた( 22 )

良元優作ライブ

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先週はずっと
大阪在住うたうたいの良元優作さん
寝台車に乗って
小国&米沢へ歌いにきてくれていました。


3か月前の黒沢野外音楽フェスCONNECT
初めてきいたあの歌を

またもや聞けるのかと
心躍らせて聴きに行きました。

夜の茶飯美も昼のカフェもそれぞれに。

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あれからずっと車の中での音楽は彼ばかり。
保育園の送迎の間も流していたのでいつのまにかちびたちも覚えて歌っています。

彼のようなうたうたいの人に会うと
歌の力ってパワフルだと改めて思いだします。

まるで記録映画を見ている時のように、歌を聴いて自分の記憶が揺り起こされる。
このようなうたうたいに巡り合えて本当によかった。


と、家族全員で今は良元ファンになってしまいました。ふふ。
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by dignen | 2012-02-02 14:38 | 映画・本・うた

『ミツバチの羽音と地球の回転』 を観ました。

c0057781_2363464.jpg『ミツバチの羽音と地球の回転』の
小国上映会が8/6(土)に無事終了しました。

当日の私の役目は受付ともぎり。
そして記録係です。

大体がひと段落つくと、既に作品を観た
ペレットマンが受付を交代してくれて

中にはいって、割りと最初の方から
じっくりと観ることができました。

c0057781_2364942.jpgまずは、主催の
エネルギーの地産地消を考える会会長さん
(駅前のメガネ屋さんの若ダンナ)よりご挨拶。

原爆の日に原子力の是非を問う問題作を
上映する意義について語ってくれました。

66年前に原子力爆弾で
多くの一般市民に犠牲をだした日本。

そこから学ぶことはたくさんあるはずだったのに
今また、原子力によって悲劇がもたらされた。

「原子力の平和利用」と彼らは言った。
それは果たして真実そう呼んでよいものだったのかどうか…

そしてその場にいた全員で1分間の黙とうを捧げました。



その後、上映が始まりました。
瀬戸内海の入り口に位置する上関、田の浦。その海に浮かぶひとつの島、祝島。
そこでは、漁や農で生きる人々の暮らしぶりが生き生きと描かれていました。

そして27年続けてきたといわれる原発への抵抗活動も。
ただ、自分たちの暮らしを守りたい。未来に汚い海を残したくない。そのために。

中国電力の社員は拡声器で言います。
「絶対に海は汚れない。」

島民は
「じゃあ、なぜ莫大な補償金を支払うのか?」
「絶対なんて言ってはいけない。なぜ自分たちの言葉が信用されないのかわからないのか?」


渾身の力をふりしぼって伝える言葉が相手に届かないもどかしさ。
すれちがうばかりの議論。




一方で、国の政策で斬新なエネルギー政策を実践しているスウェーデンでの取り組みが紹介されました。
監督がその国に赴いて、数々の人にインタビューをしていました。

ある村では、冬の間の暖房は、すべて床の温水暖房でまかなうそうです。
温水は、ある施設で沸かされて各家庭に届く仕組み。
その沸かすための燃料は、木質ペレットやチップでまかなわれると聞いてまたびっくり。

また、スウェーデンでは自分たちが買う電気の種類を選べるのだそうです。
風力、波力、太陽光、原子力… 

電気会社は民営でいくつも林立し、消費者が選んで買える仕組み。
独占企業のような電力会社ばかりの日本では考えられない自由化です。うらやましい。
どうやってそのシステムにたどり着けたのか、とても興味がわきます。


また、首都ストックホルムで電気自動車を普及させようとしているある男性の言葉が印象的でした。

「以前、南米にいたんだ。当時はシェルというマークを胸につけていたよ。
 そして目撃してしまったんだ。オイル戦争をね。

 戦争だよ、まさしく。大手石油会社の争いなんだけど、実際に戦うのは現地の人なんだ。
 会社の人間じゃない。ベネズエラとかコロンビアの現地の人たちなんだよ。
 
 で、自分が石油を買うために払ったお金が、
 彼らを戦わせるための武器になっていったのを見てしまったんだ。
 
 そんなことは嫌だった。自分のお金が武器を買うために使われるなんて。

 だから今、電気自動車を売るのさ。絶対にガソリン車には乗らない。
 人を殺すことを後押ししているようなものだからね。」

彼は風力発電でのみ作られた電気を買っているそうです。その電気で車を充電する。
そういうことができるのも、選べるから。日本では電気の種類を選べないと聞くと逆に驚いていました。







と、ほんの一部分だけご紹介するつもりがとても長くなってしまいました。
あまりにも内容が濃く、一言語りたい部分が多すぎて逆に自分の中でのまとまりがつかない状態です。



しかし、観て、本当によかったと思える映画でした。

今は何もできないかもしれない。
でもいつかの何かにつながるための、第1歩を模索するためにもいい勉強になりました。

ちなみに、中1ムツマルもまた観ていたのですが「面白かった」と思わぬ感想を。
内容わかった?との問いに、「うん、うちでもよく話してる内容と重なったね」と。
知らない間に話を聞いているんだな、と。そして的を得ていた。

ここ小国に生きる多くの人たちと祝島のみなさんは、
自然環境によって自分たちは生かされているという認識を持っていることで共通点がある(と思う)。

きっといろんな意味で共有できる感情も多々あるだろう。
その点をついたムツマルの言葉に妙に感心しました。子どもは放っておいても育つのであるなぁ。



みなさんも、もしまだ観ていなかったなら、そしてどこかでこの映画を観る機会があったら
ぜひご覧になってみてください。観るだけできっとなにかが変わるはず…。






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by dignen | 2011-08-09 00:19 | 映画・本・うた

読んであげたいおはなし~松谷みよ子の民話 下

昨日の晴天とは打って変わって、
雪こそ降っていないが冷たい雨がしとしとと落ちてくる。

寒かったからか子どもたちはココアをせがんだけど
あいにく在庫切れで、温めた牛乳でお願いします、とストーブの上に鍋をのせたところ。
こんな日には最近読んでいるこの本の感想を。

c0057781_9223589.jpg「読んであげたいおはなし~松谷みよ子の民話 下」
筑摩書房

寝る前の物語はしばらくグリム童話だったけれど
秋も深まってきた頃から日本の話に移行した。
(ちなみにグリムのお話で人気が高かったのは
ブレーメンの音楽隊だった)


2巻組のこの民話の本。
上に春夏、下に秋冬のお話が載っている。

読み始めてみると子どもの反応はけっこう良くて
はなしの途中で眠ってしまっても翌朝目覚めてすぐ続きを聞きたがる。

布団の中があったかくて出たくない気持ちも手伝ってはいると思うけれど、ね。

私にとっても新しかったネタは、きのこのお化け。
夜に集団で訪ねてきて、歌って踊って笑って、家の主も誘って楽しそうに過ごす。
そんな陽気なきのこのおばけたちがいろんな話に登場する。

初めて聞いたけど、なんだか心あたたまるなぁ。
悪さをするわけではない、ただ楽しく過ごすおばけたち。

でも最後にはきのこ汁にされちゃったり
茄子の煮物でなぜか正体がばらされちゃったりします。

この本のあとがきには、思いがけず羽前小国の記述もでてきて
この松谷さんはここ小国も旅してお話を集めてまわったんだなぁと感慨もひとしお。

そういえば、お話の中には酒田方面の在郷の方言に似ているしゃべり方もでてきていた。
あれは偶然ではなく、もしかしたらこの人は庄内の方も回ったのかもしれない、と
なんだかお話がより身近に感じて、それが子どもたちにも伝わるのか
とても楽しんで聞いています。


最後にあとがきから引用を。

「トント昔のさる昔 有ったごんだが 無えごんだったか トントわがり申さねども
 トント昔ァ 有ったごどぇして 聞かねばなんねェ え

 羽前小国ではかく申しきかせてから昔を語ったという。(中略)昔話はそそり立つ山に似てそのふところは深く、雄大な語りもあれば岩かげに咲く一輪の花のように可憐な語りもある。(中略)この豊醇な世界を伝えて、と願いつつ。」
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by dignen | 2010-11-28 09:51 | 映画・本・うた

ヴァイオリンのプチ音楽会

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数日続いた冷たい雨が上がり、晴れ晴れと太陽が輝いています。
昨日までの凍みそうな寒さはまるでウソのよう。

さて、今日は、叶水にある独立学園でちょっとした音楽会があるということで
お招きいただき僭越ながらお邪魔してきました。

高3生の音楽の授業で、桐朋音大の卒業生のおばさま方が二人いらして
ヴァイオリンの演奏をご披露してくださるのだそうです。

午前のレッスンの関係で最初からはムリでしたが途中から聴かせていただきました。
校舎に近づくとピアノと弦の音が聞こえてきて
玄関を入り正面の講堂に続く階段の途中で音を聴きました。

そこで十分かな、中に入らないでおこうかな、とも思うくらい綺麗な音色で
耳に覚えのある旋律を奏でていらして

でも1~2年生が午前の授業を終えてどんどん講堂へと集まってくるので
どうしよっか、曲と曲の合間にドアを開けて入ってみようか、などと
ひそひそして、思い切って中へおじゃましました。

初めて入った独立学園の講堂は素敵なたたずまいで
前の方でヴァイオリンを弾いておられる方がいました。
グレイの短髪、セーターにスラックスという気軽な装いで
しかし弾いてる姿を目にしたら
音が体に入り込んできたかのような感覚で

全身がぎうーっとゆっくりと絞られたようになりました。
(ぎゅっとじゃなくてぎうーーって感じ)

演奏しているのを見るということによって
音が身体の奥まで入ってきて、物理的に体の感覚に変化を与えたのかもしれません。

ちょっと驚きの体験でした。
中に入ってみてよかった。



この音楽会についてはこちらでも→ http://folke.exblog.jp/





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帰り道では森の秋に魅せられ
先ほどの体験をゆっくり噛みしめながら帰宅しました。



昼のラジオの気象情報では午後遅くにかけて低気圧が近づいてきて
夜には雨という予報でした。

では今のうちに太陽光にあたっておいた方が良いのかも、
でも夕方のレッスンの前に家の掃除も片づけてしまいたい
という気持ちのはざまで今は揺れ動いています。

家にもっと日光が当たればいいのに
いつも日陰だから晴れた日は家事に没頭できません。
陽光に憧れすぎて。
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by dignen | 2010-11-17 13:53 | 映画・本・うた

馬頭琴と「スーホの白い馬」

c0057781_13301589.jpg先週の馬頭琴のコンサートがきっかけで、子どもたちと読んでみようと思い立った「スーホの白い馬」。

図書館にリクエストを出しておいたら
さっそく連絡が来て借りることができました。

子どもの頃しつこく読んだという記憶はありますが
物語の細部は、あまり覚えていなかったらしく
こんなにも悲しくやるせないお話だったのか、とあらためてずーん…

かわいがっていた白馬をとのさまの横暴で奪われ
自分も叩きのめされ終いには馬まで矢で射られます。

c0057781_1451183.jpg馬は矢が何本も突き刺さったままスーホのもとへたどり着くのですが、まもなく息を引き取ります。 この場面で歯を食いしばって矢を抜くスーホの痛みと怒り。その後、夢で出てきた馬の言うとおりに馬の筋や毛や骨で楽器を作るスーホ。

これがモンゴルの馬頭琴のはじまりだそうです。


「スーホの白い馬」福音館書店1967年初版発行
モンゴル民話 再話:大塚勇三 画:赤羽末吉 
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by dignen | 2010-10-31 09:29 | 映画・本・うた

魔法のおかゆのお鍋の話

c0057781_1119582.jpgc0057781_1652991.jpgこないだから読んでいるグリム童話ですが
魔法のおかゆの鍋の話はくいつきがいい。

何度でも読んで読んで、とおねだりが来ます。


発行:こぐま社 1990年10月
訳:佐々梨代子さん&野村泫さん
「子どもに語るグリムの昔話①」より

装丁と、挿絵が好きです。ワクワクする。
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by dignen | 2010-10-06 15:45 | 映画・本・うた

グリム童話

グリム童話二晩目は「おかゆ」

魔法のおかゆのおなべの話で、
呪文をとなえればいくらでもおかゆを作ってくれるなべのお話。
結局おかゆを作るのをやめさせる呪文を忘れてしまったために
村中がおかゆだらけになってしまうオチ。

三晩目(昨晩)は「おどりつかれぼろぼろになってしまったくつ」の話。
これはまたさっぱり意味のわからない話で
話し終わる前に子どもはぐーすか寝てしまった。

今晩はお出かけして帰りが遅くなってしまったため
車の中で寝てしまった面々。で、お話はなし。

なんだかやっぱりグリム童話は私たちに合わないような
そんな気がしてきた。

裏に意味がありそうななさそうな話よりも
ぐりとぐらのカステラの話の方が楽しいなぁ。
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by dignen | 2010-10-02 23:47 | 映画・本・うた

宮沢 賢治

~昨夜の子ども向け物語についての続き


良い vs 悪い を極端に対比させている話ばかりでもなかった。
思いだしたのは宮沢賢治。

「やまなし」

は特に好きかも。小学生の長男が朝読みでよく読んでいたのを覚えて
かぷかぷ笑ったよ とか クラムボン とか口に出している。

こっちは良い人、とかあっちは悪い人、とか
悪い人は懲らしめよう、とか鬼は退治しよう、とか全然ないよね、そういえば。

「注文の多い料理店」でも野性動物の食欲を扱っているのに
けっこうさらりと受け流しているし。

じゃ、賢治作品を覚えてそらで言えるようになればいいんだ!
いい思いつきに一人でにやりとほくそえむ私。
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by dignen | 2010-09-30 09:44 | 映画・本・うた

おおかみと7ひきの子やぎ

子どもが寝る前に布団に入って絵本を読んで聞かせてますが

最近は外遊びも少なくなってきたからか全然寝ない。
体力がありあまっているのか?

次から次へと絵本を持ってこられては読むこっちが大変、と
ちょっと方針を変えることにした。

電灯を消してまっくらにしてお話をするのだ!

こうすればちょろい。すぐに寝てくれる。
でも、今度はこっちの語りの才能が問われる。

読むのではなく、言葉を自分で組み立ててアドリブで突き進んでいくのは
案外大変だということに気付いた。

そして物語の細部をあまり覚えていないことも判明…。


というわけで練習することにした。
まずはグリム童話から。

絵のなく字が詰まっているページで
4~5ページ分くらいのものが多い。

これまで字の少ない「絵本」ばかり読んであげていたので
物語のような字数の多いものは子どもにとっても初挑戦。

それでもじっと聞き入って聴いた後には楽しかったとの感想に
私も嬉しい。私の練習にもなるし。



で、今晩は「おおかみと7ひきの子やぎ」。

だったのです。たぶんみなさんご存じだと思うけど
あの有名な話です。

7匹の子ヤギの兄弟が留守番中にオオカミに襲われ食べられるが
末の子は免れ、母と共に寝ているオオカミの腹を切り裂いて兄弟を救出し
代わりに石をつめて縫い合わせる、というあれです。

気になるなぁ…。



お話の中ではオオカミは完璧に悪者。
子ヤギたちをだまして食べちゃう悪いやつ。

でも、本当にそうかな?

オオカミだって食べなければ生きていけない。
肉食獣という宿命を負い草だけでは体が機能しない。
本能のままに己より弱い動物を食していきていかなければならない。
それが悪いというなら、一体人間って??

人間こそ悪だよなぁ そういう観点からいくと。


自分たちも食べて生きていかなければならない立場の私としては
このお話を堂々と子どもにしてあげることは難しい。(したけど)

グリムさんは何を考えて、そして何を考えてほしくてこの話を書いたんだろう?
そして何世紀も語り継がれてきたのは一体なんで?


子ども向けのお話は勧善懲悪が多くて
良いか悪いかどっちかの極端な二元論ばかりで恐ろしい。
わかりやすいからだろ、って意見も否定はしないけど
なにかこれに変わるいい話はないもんだろうか。




あ、そういえば、映画『マダガスカル』はそういう意味ではうまくできてたと思う。
動物園のライオンとキリンとカバが「野性」を求めて逃亡するんだけど
野性に近づくにしたがって、
友人のキリンを食べたいという衝動を抑えられなくなるライオン。

結局は、その衝動をなんとか克服してしまうのだけど
その一見ダークともいえる感情/本能を子ども向けのアニメで
わりと大きく扱ったその勇気はすごいと思った。面白いし。
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by dignen | 2010-09-29 23:49 | 映画・本・うた

郎読者、ライフ・イズ・ビューティフル、縞模様のパジャマの少年

c0057781_12491971.jpg昨晩遅くに読み始めた
「縞模様のパジャマの少年」(ジョン・ボイン著)を
いきなり読み終えてしまった。午前2時だった。

図書館でふと目についたこの本。
予期せぬことにホロコーストを書いた物語だった。
よく考えてみれば、縞模様の、というところで
予想できたかもしれない。

9歳の少年の目線で物語は語られる。
立派でみんなに尊敬されている父親と豪邸の生活。
でも、果物屋や料理人といった友人たちの父親と違って
具体的にどんな仕事をしているのかわからない。

ある日突然住み慣れたベルリンからある僻地へ引っ越しさせられる。

父はその日から「司令官閣下」と呼ばれ
家の向かいには果てしないフェンスが広がり
その向こうには縞模様のパジャマを着た人たちがいた。

物語の結末は悲しい皮肉にまみれて終わるのだが
そこから生じる無力感といったらない。





「郎読者」(ベルンハルト・シュリンク著)もまたホロコースト触れている物語で、
以前から幾度も読み返したりしながら本棚に鎮座している。

高校生の少年がある中年の女性と出会い
ひょんなことから少年が女性のためにいろんな話を朗読していくという筋だ。

実は女性は文盲でそのことを必死に隠そうとしていた。
少年はそれに気づくのだが素知らぬふりをして
古今東西の古典を朗読し続ける。

そんなある日女性が突然連行された。
罪状は戦争中のホロコーストに関わる殺人罪だった。

数年後、法科の大学生となった少年はその女性の裁判に立ち会う機会を得る。
加害者はなぜ加害者となったのか。
文盲であることと関係あったのか。
時代の被害者といえるのか。







そうこうしてホロコーストをテーマにした作品を思い起こしてみると
忘れられないのは『ライフ・イズ・ビューティフル』という映画だ。

ユダヤ系イタリア人家族が収容所に入れられるが
幼い息子が怖がらないために
これはゲームなんだ、と最後までウソを言い張った父親の話。

戦争末期、ロシア軍がそこまで来ているという瀬戸際
証拠を隠滅しようと収容所に火を放つ親衛隊面々。
逃げまどう人々。パニックになった収容所内では銃声もあちこちで鳴り響く。

それでも父は子どもの前では笑顔で
すごい演出だ!もうゲームはクライマックスだ!と楽しむ様子を見せる。
ただただ子どもを怖がらせないために。

そんな時、ある兵士が壁際にいた父子を見つけ
父を引っ張って壁の向こうに消える。
父はまだ笑顔を崩さない。子は父の言葉を信じてワクワクしている。

そして一発の銃声。

父は戻って来ない。


そこにロシア軍の戦車が何台も入ってくる。
収容所を開放する自由の使者だ。

子どもは壁際に座ったまま戦車とロシアの兵士を見つめている。
目は輝き、ヒーローがやってきた、とつぶやく。

ロベルト・ベニーニ監督&脚本&主演。







数年前に大学の授業でユダヤ史をとっていた頃
ニューヨーク在住の年老いた男性に会い話す機会を得た。
彼は「生存者」だった。

一見、陽気なおじいさんの彼が
陽気さを取り戻し、各地で公演をして歩く覚悟を決めたまでの
その過程はただただ想像するしか、できない。

写真で見る
積み重ねられたメガネ、靴、時計。
それだけの生活必需品とそれらをもっていた人の人数。
抹殺された人生の重み。








この名作三作品。
思いがけず思いだすことになった本と映画。

ここ数年子育てをしている中で
意識的に楽しいことばかりを身の回りにおいて過ごしてきたけれど
やっぱり語り継いでいかなければならないことはあるのだ。
目をそらしてはいけないのだ、とあらためて感じた。

一方で悲惨になりがちな舞台設定の中
人間のあたたかさを認識させてくれるこれらの三作品にも喝采したい気分だ。
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by dignen | 2010-09-23 13:53 | 映画・本・うた


山の古民家暮らしをつらつらと。


by dignen

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