人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『ミツバチの羽音と地球の回転』 を観ました。

『ミツバチの羽音と地球の回転』 を観ました。_c0057781_2363464.jpg『ミツバチの羽音と地球の回転』の
小国上映会が8/6(土)に無事終了しました。

当日の私の役目は受付ともぎり。
そして記録係です。

大体がひと段落つくと、既に作品を観た
ペレットマンが受付を交代してくれて

中にはいって、割りと最初の方から
じっくりと観ることができました。

『ミツバチの羽音と地球の回転』 を観ました。_c0057781_2364942.jpgまずは、主催の
エネルギーの地産地消を考える会会長さん
(駅前のメガネ屋さんの若ダンナ)よりご挨拶。

原爆の日に原子力の是非を問う問題作を
上映する意義について語ってくれました。

66年前に原子力爆弾で
多くの一般市民に犠牲をだした日本。

そこから学ぶことはたくさんあるはずだったのに
今また、原子力によって悲劇がもたらされた。

「原子力の平和利用」と彼らは言った。
それは果たして真実そう呼んでよいものだったのかどうか…

そしてその場にいた全員で1分間の黙とうを捧げました。



その後、上映が始まりました。
瀬戸内海の入り口に位置する上関、田の浦。その海に浮かぶひとつの島、祝島。
そこでは、漁や農で生きる人々の暮らしぶりが生き生きと描かれていました。

そして27年続けてきたといわれる原発への抵抗活動も。
ただ、自分たちの暮らしを守りたい。未来に汚い海を残したくない。そのために。

中国電力の社員は拡声器で言います。
「絶対に海は汚れない。」

島民は
「じゃあ、なぜ莫大な補償金を支払うのか?」
「絶対なんて言ってはいけない。なぜ自分たちの言葉が信用されないのかわからないのか?」


渾身の力をふりしぼって伝える言葉が相手に届かないもどかしさ。
すれちがうばかりの議論。




一方で、国の政策で斬新なエネルギー政策を実践しているスウェーデンでの取り組みが紹介されました。
監督がその国に赴いて、数々の人にインタビューをしていました。

ある村では、冬の間の暖房は、すべて床の温水暖房でまかなうそうです。
温水は、ある施設で沸かされて各家庭に届く仕組み。
その沸かすための燃料は、木質ペレットやチップでまかなわれると聞いてまたびっくり。

また、スウェーデンでは自分たちが買う電気の種類を選べるのだそうです。
風力、波力、太陽光、原子力… 

電気会社は民営でいくつも林立し、消費者が選んで買える仕組み。
独占企業のような電力会社ばかりの日本では考えられない自由化です。うらやましい。
どうやってそのシステムにたどり着けたのか、とても興味がわきます。


また、首都ストックホルムで電気自動車を普及させようとしているある男性の言葉が印象的でした。

「以前、南米にいたんだ。当時はシェルというマークを胸につけていたよ。
 そして目撃してしまったんだ。オイル戦争をね。

 戦争だよ、まさしく。大手石油会社の争いなんだけど、実際に戦うのは現地の人なんだ。
 会社の人間じゃない。ベネズエラとかコロンビアの現地の人たちなんだよ。
 
 で、自分が石油を買うために払ったお金が、
 彼らを戦わせるための武器になっていったのを見てしまったんだ。
 
 そんなことは嫌だった。自分のお金が武器を買うために使われるなんて。

 だから今、電気自動車を売るのさ。絶対にガソリン車には乗らない。
 人を殺すことを後押ししているようなものだからね。」

彼は風力発電でのみ作られた電気を買っているそうです。その電気で車を充電する。
そういうことができるのも、選べるから。日本では電気の種類を選べないと聞くと逆に驚いていました。







と、ほんの一部分だけご紹介するつもりがとても長くなってしまいました。
あまりにも内容が濃く、一言語りたい部分が多すぎて逆に自分の中でのまとまりがつかない状態です。



しかし、観て、本当によかったと思える映画でした。

今は何もできないかもしれない。
でもいつかの何かにつながるための、第1歩を模索するためにもいい勉強になりました。

ちなみに、中1ムツマルもまた観ていたのですが「面白かった」と思わぬ感想を。
内容わかった?との問いに、「うん、うちでもよく話してる内容と重なったね」と。
知らない間に話を聞いているんだな、と。そして的を得ていた。

ここ小国に生きる多くの人たちと祝島のみなさんは、
自然環境によって自分たちは生かされているという認識を持っていることで共通点がある(と思う)。

きっといろんな意味で共有できる感情も多々あるだろう。
その点をついたムツマルの言葉に妙に感心しました。子どもは放っておいても育つのであるなぁ。



みなさんも、もしまだ観ていなかったなら、そしてどこかでこの映画を観る機会があったら
ぜひご覧になってみてください。観るだけできっとなにかが変わるはず…。






にほんブログ村 子育てブログ 自然育児へ
にほんブログ村
by dignen | 2011-08-09 00:19 | 映画・本・うた


山の古民家暮らしをつらつらと。


by dignen

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

リンク集

【ストーブ☆リンク】

ストーブ屋ペレットマン
更新しました☆
うちの家業になりました。ペレットストーブの普及をしながら、小国の間伐材を使用した木質ペレットを作ってます☆めざせ、エネルギーの地産地消!


ペレットマン日記
むっちゃんのブログです。


ペレットストーブ屋BOSSの日記
by 北信州のBOSS






【田舎暮らし☆リンク】


けごや
小国在住つる細工作家さんのサイト。白炭についても詳しく載っています。


小国フォルケ
小国町大石沢にあるフリースクール。奥さんが葉花太のピアノの先生でもあります。


CONNECT小国
小国の黒沢峠で毎年開催されるCONNECTというイベントの公式ブログ。友人のメガネ屋さんが更新してます。山の美しさ、音との共鳴、最近は山歩きも。


草虫こよみ
暮らし、自然、食、縫い物、暦。


地給知足
いろんな自作発明で楽しそうに暮らしている様子がうかがえます。農的暮らしも楽しそう。





【てしごと☆リンク】



笑坐飯店
えみおわすはんてん

布や糸や染めや暮らしぶりについて。触感が伝わってくる画像に思わずうっとり。


布工房
染め、縫い、紡ぎについて


CIELO(シエロ)
大阪の染め糸屋Cieloさん


kao-handmadeのブログ
小国在住の布小物作家さん


編みむメモ
糸紡ぎ、染色、編みについての紫音さんのブログ。私から見るとセミプロのような繊細な作品しあがりにいつも憧れます。猫つながりでも♪


ODORADEKU
art yarn-spinning

羊の原毛から紡ぐart yarn。アートヤーンというものの存在にノックアウトされそうです。最高にテンションあがる糸がたくさん掲載されています。


のんびり まったり一緒にね♪
モチーフのフリー編み図公開中のイロハトネさんのブログ。オリジナルのカラフルモチーフを見るとわくわくしてきます。


お気楽 気ままな毎日
パイナップル編みのネットバッグを編んでくれたへるやさんのブログです。素敵な編み作品がたくさん掲載されています。




【その他☆リンク】


わくわくにっき
中1の姪っこユメの日記。


小国山岳ラッセルマン
小国在住の登山家さん。山登りはビギナー中のビギナーの自分ですが、プロの目から見るとこういう視点なのか、と目からウロコの興味深い内容です。でもね、もうしばらく更新してないみたい。いつかまた再開してほしいと願っているブログのひとつです。


山形庄内の海より
海中写真すてきです。身近な庄内の海の底にこんなワンダーランドがあるなんて!いつかもぐってみたいと思い続けてもう幾数年。


saitooa
10年以上も前、学生時代に作った私個人の趣味サイトです。当時育てていた植物についてばかりの内容。セントポーリアや多肉植物、サボテンについて南ミシシッピで育てていたころの記録です。その他の項目は未完成です。もうコンテンツの完成は夢のまた夢だね。ここにリンクしておかないと存在自体を忘れそうなので記します。


ブログジャンル

画像一覧